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揖斐川町での茅葺き民家調査 ~その2 [古民家]

4年生の藤田です。

7月5日に揖斐川町にて
茅葺き民家の調査をしてきましたので報告します。
その2は揖斐川町坂内での調査についてです。

この日はまず以前調査をさせていただいた
NPO法人校舎のない学校が管理しておられる
「街かどふれあいプラザ~竹姿庵~」を見に行きました。
以前記事に載せた写真はこの日に撮影した写真です。
「NPO法人校舎のない学校を訪れました。」
http://ruplan.blog.so-net.ne.jp/2009-07-29-2

DSCF3713.jpg
↑「竹姿庵」です。

「竹姿庵」へ向かう途中に
地元で機織をしておられる方に出会いました。
その方のお宅へお邪魔し,色々とお話をしました。
この方は工事現場に置いてあるフェンスの足などの
不用品を集めて機織機を作り,機織をされています。
機織の材料も布の切れ端や糸を使っていました。
マフラーをお土産に頂き,次の場所へ向かいました。

NPO法人校舎のない学校については
下記のホームページをご覧ください。
http://www.fukushimura.jp/gakkou/


次は坂内民俗資料館へ行きました。
ここには茅葺き民家が1棟と収蔵庫が一つあります。

DSCF3718.jpg
↑旧泉家です。

この民家は旧坂内村広瀬集落から移築されたものです。
明治3(1870)頃に建てられたものとされています。
坂内村は和紙の生産が盛んだったそうで,
この民家も紙漉きの部屋(紙屋)があります。
畳2枚くらいの小さな部屋です。
滋賀県と福井県に隣接した地域で,
民家は福井県越前地方の様式のものです。

以前は茅葺き民家でしたが,
維持費がかかりすぎるためトタンの屋根にしたそうです。

民家の中は,一般の陳列展示と異なって
当時の生活場面を想像できるように家具や生活用具が配置されています。
普段は自由に見学ができます。

管理は地元のシルバーの方が交代で当番をしています。
当時の生活の様子や道具の使い方などを
とても詳しくお話していただきました。

DSCF3724.jpg
↑昔のベッドです。

DSCF3729.jpg
↑当時の農業の様子などを伺いました。

DSCF3738.jpg
↑紙屋です。

収蔵庫には昔の生活用具やお祭りの道具,
屋根葺きに使う道具など
様々なものが展示,保存されていました。

DSCF3734.jpg
↑ハサミやタタキなど様々なものがあります。

また,坂内には茅葺き民家が残っているというお話を伺ったので,
坂内の広瀬という集落を回りました。
ほんの数分回っただけで4棟も発見することができました。
まだ人が住んでおられるようで
生活感のある民家がとても素敵でした。

今回の調査で感じたことは,
民家や当時の生活についてお話をしてくれる人がいるって
いいなということです。
ただ民家が建っているだけではあまり意味がないと思うのです。
当時の生活が感じられる,
そんな茅葺き民家を残していきたいと思いました。

坂内民俗資料館については
下記のホームページをご覧ください。

◆揖斐川町観光情報◆
http://www.town.ibigawa.gifu.jp/kankoujyouhou/history/sakautirekimin.html

書き込み:藤田
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コメント 6

林直樹

 ただ民家が建っているだけではあまり意味がない…おっしゃるとおりだと思います。あくまで中身が大切です。とはいえ、すべてを残すことは無理でしょうね。農村計画としては、何をどのぐらいの水準(文章、映像、実践など)で残すのか…という議論が必要だと思います(共同研究会「撤退の農村計画」でも、今、そのようなことが話題になっています)。私は、「その地の土壌や気候に適した伝統農法」、「環境にやさしい生活様式」を残したいと考えています。
by 林直樹 (2009-09-18 14:52) 

農村計画学研究室

藤田です。コメントありがとうございます。
私は「その地の土壌や気候に適した伝統農法」や
「環境にやさしい生活様式」は残っていくととても良いなと思います。
しかし,すべてを残すことは無理という考え方からすると
両方ともを残すことは難しいのかなとも思ったりしました。
伝統農法も生活様式もまたその周辺の農村の暮らしというものは
繋がっていると思うので,
それを切り離して伝統農法と生活様式だけを残すというのは
難しいと思うのです。
長くなってしまって,しかもまとまってなくてすみません・・・
by 農村計画学研究室 (2009-09-25 11:25) 

林直樹

 たとえば、互いに独立した集落(村)が10あって、伝統文化(暮らし)のための予算が10あるとしましょう。そして、伝統文化を完全に維持するためには、1集落あたり、10の予算が必要だとします。
 10集落の伝統文化をすべて維持しようと思えば、10×10で100の予算が必要です。もちろん、それは不可能。となると、どうしますか。一番、文句が出ない配分は、10の集落に1ずつでしょう。ですが、それではすべてが中途半端で、表面的なものしか残らない危険性があります。一方で、1集落に10の予算すべてを投入するという手もあります。そうすれば、1集落については、完全に維持することができます。もちろん、これは極端な手です。現実的な解は、「10の集落に1ずつ」と「1集落に10の予算すべてを投入」の間のどこかにあります。それにこたえる学問が「農村計画」だと私は考えています。
by 林直樹 (2009-09-27 18:33) 

林直樹

う~ん、あらためて読むと、ちょっと「重い」コメントでしたね。あまり気にしないで、軽く読み飛ばしてください。
by 林直樹 (2009-09-27 18:56) 

農村計画学研究室

藤田です。コメントありがとうございます。
ただ民家が残っているだけでは意味がない,のに
周辺のもろもろを残すためにはどうしたらいいのでしょう?
全てを残すことは難しいとしても,
私は全てを残したいと思います。
by 農村計画学研究室 (2009-09-30 11:48) 

林直樹

 はい、私も全てを残したいと思っています。「残したい(そうしたくない)」という希望・意思の問題と、「残すことができる(できない)」という実現性の問題は別物です。私も藤田さんも根っこ(希望・意思)は同じです。同じ農村計画仲間として、がんばって考え続けましょう!
by 林直樹 (2009-10-01 09:55) 

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