So-net無料ブログ作成

森の文化博物館に行って来ました。 [古民家]

4年生の藤田です。

8月22日に揖斐川町春日(旧春日村)にある
森の文化博物館へ調査に行って来ました。
ここには,「森のくらし館」という施設があります。
春日の尾西(おさい)地区にあった茅葺き民家を移築したものです。
現在は茅葺き屋根を維持することができなくなり,トタンの屋根になっています。
大部分の茅ははがされてはいますが,茅葺き屋根の骨組みはそのままです。

DSCF4023.jpg
↑「森のくらし館」です。

DSCF4027.jpg
↑民家の中から見た屋根の骨組みです。

この民家には,周辺の地域から集めた民具などを展示しています。
普段は自由に見学することができます。
休憩したり,お昼寝をしたりなどの利用もできます。

また,「森のくらし館」は有料で貸し出しも行っています。
地元の団体が交流会などで利用することが多いそうですが,
誰でも利用することができます。
以前は講演会や勉強会などのイベントを開いていたそうですが,
現在は見学と貸し出しのみとなっています。

DSCF4034.jpg
↑民具がいっぱいです!

DSCF4032.jpg
↑お昼寝は自由にどうぞ~♪

また,十数年前に大火事があったお話を伺いました。
当時はほとんどが茅葺き屋根で,
集落から集落へ火が飛び大きな被害になったそうです。
それ以降、茅葺き屋根は瓦屋根に変わったそうです。

その他には雪の被害も多かったようです。
春日は雪が深い地域で,何メートルも降ります。
屋根に積もった雪が溶け,茅とくっついて再び凍り,
雪が屋根から落ちるときに茅も一緒に落ちてしまったそうです。
雪に強そうな茅葺き屋根でも大きな被害があったのですね。

森の文化博物館内には,
屋根の破風や茅葺き民家が残っていた当時の集落の写真などが展示されています。
その他には,炭焼き,薬草,地元のお祭りに関するものがあります。

DSCF4052.jpg
↑森の文化博物館です。

DSCF4040.jpg
↑茅葺き屋根であったときの「森のくらし館」です。

今回の調査では,様々なお話を伺うことができました。
実際に大火事や雪の被害に合ったということを伺ったのは初めてでした。
このように当時の様子を知っている方がいることは貴重だと感じました。

また,茅葺き屋根を残したいと思っても,
材料である茅が確保できないなどの理由で屋根が残せなくなっています。
これは,茅を使う必要がなくなったからで,
昔の生活のように畑の肥料などで茅を使う生活となれば,
自ずと茅は確保できると思うのです。
茅葺き民家は茅葺き民家だけでは残らない,
周りの里山も畑も田んぼもみんな繋がっているからこそ
残るものだと思いました。


森の文化博物館については
下記のホームページをご覧下さい。

◆揖斐川町観光情報◆
http://www.town.ibigawa.gifu.jp/kankoujyouhou/history/morinobunka.html

書き込み:藤田
nice!(3)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 3

コメント 6

林直樹

むかしは、茅場というものがあったそうです。茅場についての伝統技術の継承も大切かと。
by 林直樹 (2009-09-21 23:31) 

農村計画学研究室

藤田です。コメントありがとうございます。
茅場の管理方法などの継承も大切だと思います。
しかし屋根に茅を使うからだけでは茅場は残しにくいと思います。
茅葺き屋根が残っていた当時は,
屋根に使って煙で燻された茅を畑に肥料として鋤き込むことが
一番の目的だったそうなので,
やはり茅葺き民家とその周りの生活が一体となっていなければ
茅葺き民家も茅場も残らないと思うのです。
by 農村計画学研究室 (2009-09-25 11:30) 

林直樹

 おっしゃるとおりだと思います。理想は生活の一環として、茅場を復活させることです。が、現状ではそれは困難です(局地的にうまくいくことはあるでしょうが)。ならば、現実にそくした次善策を考えなければなりません。その次善策を考えることが農村計画に仕事だと私は考えています。
by 林直樹 (2009-09-27 18:45) 

林直樹

うむむ、このコメントもちょっと重いですね。軽く読み飛ばしてください。
by 林直樹 (2009-09-27 18:58) 

農村計画学研究室

藤田です。コメントありがとうございます。
確かに,現実では困難ですね。
そして,現実に即した次善策も必要だと思います。
一方で私が疑問に思うのは,
果たしてこの現実が本当に良いものかどうか,
というところです。
良い悪いという言い方はあまりよくないかもしれませんが,
「あまり良くない現実」に即するのは
私はあまり気に入りません。
とても個人的な考えですみません・・・
by 農村計画学研究室 (2009-09-30 11:53) 

林直樹

 なるほど、さきほど根っこは同じと書きましたが、この点でもそうですね。私は現在のような石油や輸入食品に頼った生活を「よい」とは思っていません。いつまでも続くものではないでしょう。つまり、いつの日か、再び伝統的な農村の時代が来るということです。
 ただし、それは5年、10年先の話ではありません。50年、100年といった、ずっと先の話です。ですが、現実問題として、20年~30年のうちに、過疎集落の雪崩的な崩壊が発生する危険性があります。コミュニティや伝統文化も四散・消滅します。せっかく、農村の時代が来ても、崩壊した状態では何もできません。どうすればいいのでしょうか。
 たとえ話です。庭で作業をしていたとき、強い雨がふってきたとしましょう。「雨」とは、農村に吹き荒れる社会的な逆風です。そのとき、かっぱを着て、作業をつづけるという手もあります(風邪をひくかもしれませんが)。いったん家に戻って、雨がやんでから作業を再開という手もあります。私は後者の考えかたです。そして戦略的にはそれが私の次善策です。
by 林直樹 (2009-10-01 10:42) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。